皆さん商品を売りますよね。
当たり前ですよね。
でも当たり前の事をやっていたら売れないと気付く人がいます。
今日はそんな話。
差別化しづらい商品を世界一売った会社
自動車などの「タイヤ」を販売する会社がありました。
会社の名前は「ミシュラン」と言います。
この会社はタイヤを売るためにある事をやりました。
タイヤの価格を下げたのではありません。
タイヤの品質を向上させたのでもない。
やった事。
それは美味しい食べ物を食べられる場所を案内する「ガイドブック」を作る事。
それが有名な
ミシュランガイド
このガイドブックを手にした人は車に乗って出かける。
クルマに乗って出かける楽しみを売ったんです。
乗客数を飛躍的に伸ばした鉄道会社
当時、郊外と大阪の都市部を結ぶ路線で開業した電鉄会社
その会社は阪急電車。
郊外に住む人は少なく、路線の乗客は少なかったから乗客数は増えなかった。
そこで阪急電車は沿線に様々なものを作る。
阪急百貨店
高級住宅地の開発
宝塚歌劇団
阪急西宮球場
多くの人が電車を利用してくれるようにするには電車の性能を上げる事でも運賃を下げる事でもない。
人々が喜んで電車に乗る状況を作り出す。
これが電車の乗客を増やす事に繋がったのです。
金魚を日本中に売ったお店
金魚の故郷と言われる大和郡山市には沢山の金魚養殖業者さんがある。
その一つに「嶋川養魚場」という金魚の養殖をしている業者さんがある。
運営者の嶋川さんはインターネットが普及すると、これまでの主に観賞用として出荷していた金魚を日本中に販売する事を考えた。
お祭りの露店に行かなければ出来なかった「金魚すくい」を手軽にできる商品を考えたんです。
こうして考えた
「金魚すくいセット」
の販売はあたりに当たることになりました。
全国の自治体、企業、商店街、学校などの各種団体がイベントとして「金魚すくい」に目を向け、夏の集客イベントとして多くの人に利用されています。(コロナ禍で中断中)
金魚をこれまでの観賞用ではなく
「金魚すくい」というイベントに変える事で多くの反響を得る事になったのです。
自社ブランドの素麺に取材が殺到したお店
奈良県には「三輪そうめん」という特産品があります。
有名な企業もあり、夏になると全国各地に出荷されてそれらの会社は盛況となります。
ただ、素麺を作っているのは大きな会社だけではありません。
昔から細々と製造を続け、限られた地域でのみ販売している会社もあります。
そんな会社の一つに「三輪そうめん おかむら」さんがあります。
この素麺製造業の小さな会社はインターネットで売る事を考えます。
ここでは先ほどの「金魚すくい」の事例がヒントになります。
素麺をイベントに変える
これまでやって来た「新商品の開発」「値下げ」を辞めて始めた
流しそうめんセット
は地元テレビ局の取材が発端となり
関西のテレビ局がこぞって取材に訪れる事になりました。
お陰で「流しそうめんセット」に付属する素麺が一緒に売れる事になり
「視点を変える」事で売れるようになる事例となりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。