街に出てみて欲しいと思う瞬間を想像すると
「五感」で感じた時に欲しくなると言う事があります。
五感とは言うまでもなく
- 視覚
- 聴覚
- 味覚
- 嗅覚
- 触覚
の事になります。ファッションなら視覚、触覚。イヤホンは聴覚、視覚。駅前屋台は視覚、聴覚、嗅覚。スーパーの試食コーナーは嗅覚、味覚。タオルは視覚、触覚かな。
このような人間の感覚に訴えるようなマーケティングを行うことで突然その商品が欲しくなる衝動にかられます。または以前から欲しかったものがより一層欲しくなり購入するに至るということです。
モノを売るにあたってはこれらの感覚を総動員させることによって欲しくなっていく訳です。これは無意識にです。誰も意識をして欲しくなろうとはしていませんから。
ではインターネットでモノを買う時はどうでしょう?ネットでは物理的に伝わらない感覚がありますね。視覚は大丈夫。聴覚も機器の性能の範囲内でOK。でも味覚はダメだし嗅覚も伝わらない。触覚なんてどうしようもない
この味覚、嗅覚、触覚で伝えられない商品はインターネットで売るのに適さないとされる事があります。いや殆ど伝えられないでしょう。パソコンから臭いが出てきたり、見ただけで味がするなんてあり得ないし、現状そんな技術があるとは耳にしていません。でも本当にそうだろうか?と思うんです。
昔、インターネットが無い時代は通販会社は雑誌やカタログで売ったりしていた事がありますね。今もあるんですが雑誌しかなくてもそれでも売れていたんですよ。人は臭いや味が直接伝わらなくても欲しくなるんです。ではどうやって伝えていたのか。
それは「言葉」です。雑誌では「文字」になります。例えを利用して伝える事で見ている人の想像が膨らむ。過去の体験から自分で最高の状態を勝手に作り出す。この事で人は実際に感じていないのに欲しくなるんです。
日本酒を呑んで「おいしい」だけではどうおいしいのかが伝わりませんね。それでは売れません。だから「どのようにおいしいのか」を言葉で表現する事になります。例えば「爽やかなリンゴのようなフルーティーな感覚」と言えばリンゴを食べたことがある人なら想像できます。
タイトル(商品名)だけ変えても差が出ます。親子丼を「ふわとろ親子丼」に、豚丼を「ジューシー豚丼」そして牛丼は「つゆだく牛丼」とするだけで食べたくなります。
味やにおいをどう例えるのか。これが通販では直接伝えられないものを伝える方法です。ただし、これは通販だけではありませんよね。テレビがそうです。美味しいものを食べて伝える「食レポ」は以前から言葉で美味しさを表現し続けています。これは通販で凄く勉強になるんです。
こう考えると「食レポ」が上手い人は売れます。どう美味しいのかを伝える為に言葉を駆使して表現しています。中には面白く伝えようとしているだけの人もいますが「わかるー」とか「うまい」と思う表現をしてくれると本当に食べたくなります。恐らくテレビで紹介されたお店は次の日は長蛇の列になるのは間違いありませんよね。
もちろん見た目(視覚)で美味しそうに感じる事も多いです。それは過去の情報で見た目を味に変換する事が出来るからですね。人間の感覚、能力は素晴らしいです。その素晴らしい能力を利用して言葉を味に、言葉を臭いに、言葉を肌触りに変換してもらう事ができれば、きっとお客様は欲しくてたまらなくなり、買ってしまう事になるんですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。